こんにちは、ぽてふみです。
新型コロナウイルスの収束が見通せない中、多様な働き方への取り組みが広がっていますね。
自宅以外でも仕事が出来る環境を整備すべく、東京都ではTOKYOテレワーク・モデルオフィスを2020年7月20日(月)に開設しました。早速その1拠点である府中市のオフィスを利用してきましたので、レポートします!
TOKYOテレワーク・モデルオフィスの概要
ウィズコロナの時代に向けた、自宅以外の仕事環境整備の一環として、東京都がモデル的に設置したサテライトオフィスです。2020年7月20日(月)にオープンしました。
今回開設されたテレワークオフィスは府中市、国立市、東久留米市の3箇所です。全て多摩地域ですね。普段、多摩地域から都心部へ電車通勤される方が主な対象でしょうか。都心部の人の密集を防ぎ、また通勤混雑緩和への期待も見てとれます。
利用には事前登録が必要となりますが、都内在住・在勤の人の企業で働く人や個人事業主(フリーランス含む)であれば無料で利用できます。契約社員や学生であっても個人事業主で活動している方などは利用可能ですが、単なる勉強スペースとしての利用はNGなようです。
あくまでモデルオフィスとのことで、今のところ2021年3月末まで設置予定となっています。
名称 | TOKYOテレワーク・モデルオフィス |
開設期間(予定) | 2020年7月20日~2021年3月31日 |
営業時間 | 月~金 9:00~19:00 ※祝日、年末年始は除く |
利用料 | 無料 |
利用者要件 | 都内在住or在勤で、企業で働く人 (個人事業主、フリーランス含む) |
備考 | WEBで事前登録及び利用予約が必要 |
各オフィスの詳細やその他利用案内は東京テレワーク推進センターを参照してください。
府中オフィス体験レポート
というわけで、開設日の2020年7月20日朝9時に行ってきました。
結論を言うと、普通のオフィスです。ワーキングスペースとして特筆すべき点はほぼないと言っていいでしょう(‘ω’)
とはいえ折角なので、中の様子とあわせてレポートしていきます。
受付
早速建物に入り、すぐ見える受付へ。
まずは担当の方が非接触型の体温計をおでこに向けて検温、問題なくクリアです。
次に事前にWEBで行った予約の確認画面と身分証明書の提示を求められます。私は予約確認メールを見せましたが、それでもOKでした。
次に登録カードを記入し、一度受付に預けます。登録カードは帰る時に手渡されました。次回以降はこのカードを提示すれば、予約確認画面と身分証明書は不要とのことです(予約自体は必要)。
ほどなくしてカードが手渡されて受付終了です。受付横には荷物を預けるロッカーもありました。
その他、映像や電源等のケーブル、筆記用具やハサミなどある程度の事務用品は受付で貸し出し対応しているようです。
ワークスペース
メインのワークスペースは以下の3つに大別されます。
- オープンワークスペース
- パーソナルワークスペース
- イノベーションワークスペース
それぞれ見ていきましょう。
オープンワークスペース
横長のデスクを簡易パーティションで仕切ったスペースです。簡易的ですが、隣のモニタや手元が見えることはなく、必要十分と思われます。飾り気のない作りで、THE オフィスといった塩梅です。
3列横並びの配置となっていますが、感染予防のため1席間隔を開けていました。
一部の席では液晶モニタ(HP製22インチ)が設置。HDMIケーブルが生えていて接続可能となってました。私はSurfaceだったので試せず…( ;∀;)
パーソナルワークスペース
パーソナルワークスペースは2種類ありました。デスク天板の角度調整が可能なタイプと、高いパーティションで周囲を区切った半個室のようなスペース。
周りの視線を気にせずに作業に集中したい場合には半個室タイプが良いですね。
イノベーションワークスペース
上の2つとは違い、少しオシャレ感を出したオープンスペース。電球色で柔らかい雰囲気も出しています。ハイスツールとハイカウンターでドヤると、目線や気分が変わって新しいアイデアが生まれるとか生まれないとか。
私も会社員時代にレンタルオフィスでハイカウンターで作業をしてたことがありました。ハイスツールも良いですが、そのまま立って作業すると寝なくて良かったですね(*‘∀‘)
今は対面での打ち合わせなども憚られますが、こんなスペースで少しリラックスしながら頭を回転させれば、クリティカルなミッションのマターのアサインができるかもしれません。
いやでも真面目に、こういう「っぽさ」も大事だと思います。
会議室
会議室、ここは事前予約が必要です。
壁は天井まで伸びておらず、あまり大声で話すと外に漏れそうです。感染対策を考えると、完全に仕切るのは難しいのでしょうね。対策として使われている吸音パネルなどがセールスされていました。
テレフォンブース
Telecubeという、テレフォンブースなるものがありました。密閉された完全個室といった具合です。電話だけでなく、WEB会議をする際などに良さそうです。
換気機能はありますが、感染対策というか気分的にはちょっと気になりますね。
その他・設備
ネットワークはWi-Fiが用意されています。セキュリティの観点からネットワーク名(SSID)は公開されていないため、自分で設定の上接続します。が、これみんな分かるんですかね?なんのアナウンスもなかったので、パソコンに明るくない方は接続できないんじゃ…。受付に伝えたら「貴重なご意見ありがとうございます、今後反映させます。」ということでした。
その他には複合機や給茶機&リラックススペースなど。全体的に昭和からのオフィスイメージを地で這うような空間が漂っています。女性社員がいたら制服着てそうなイメージです。
印刷は20枚まで無料なようです、これはありがたいですね!!複合機(ゼロックス)のクラウドにファイルを登録⇒印刷の流れになります。ファイル登録方法や必要なIDなどの情報は受付で教えてくれました。
まとめ・感想
2日間にわたり使用してみた感想ですが、正直オフィスとして特筆すべき点はないです。強いて言えばテレフォーンブースくらいでしょうか。コワーキング的要素もゼロ、感染対策が特段強化されているわけでもないです。
で、振り返って何の為のモデルオフィスなのかですが、開設に合わせて開催されるセミナーも中小企業向けとなっている事から、対象は中小の企業・社員なのでしょう。
テレワークに踏み出したいけど、直ぐに場所が用意できない中小企業にまず利用、経験してもらい、そこから企業毎に施策を考えてもらう。そして3月末のモデルオフィス閉鎖までに各自走り出してね、といった具合でしょうか。現状では企業のオフィス以外の場所を提供すること自体に意味があると。
欲を言えば、withコロナの時代に向けてもう一歩進んだ提案をして頂けると嬉しいですね(難しいことは承知ですが)。
というわけで、いちフリーランスとしてはカフェ替わりといった程度です。そもそもメインターゲットではないのでしょうが。とはいえカフェより静かでWi-Fiのセキュリティ高い&印刷も無料でできるので作業性は良かったです(*‘∀‘)
というわけで、中小企業の社員の方でリモート・テレワークを検討している方は会社への働きかけなどを含め、積極的に利用すると良いでしょう。まずは踏み出すことが大事なのですから。
そんなわけで、引き続き新しい働き方の形を探っていきましょう。それではまた!
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