皆さんこんにちは。
京王線府中駅前にあった伊勢丹府中店の閉店からはや2年弱、ようやく跡地に商業施設がオープンすることになりました。
その名もMiiteN(ミッテン)府中。伊勢丹とは様変わりしたテナントのラインナップに驚きつつも、府中市民として駅前の賑わいが生まれることを願わずにはいられません。
そして先日2021年5月20日、グランドオープンに先行してMiiteN5階に家電量販店ノジマがオープンしました。
オープン初日に訪問してきましたので、レポートをお届けします。
Mitten(ミッテン)府中・ノジマ府中店オープンまでの経緯

MitteN(ミッテン)府中は、2019年9月に閉店した伊勢丹府中店の跡地にできた商業施設です。
前テナントの伊勢丹府中店は府中駅前の再開発事業の核テナントとして1996年4月にオープンしました。
オープン初年度は261億円の売上がありましたが、結果的にはそれがピークで、2018年度は139億円までに減少、2019年に閉店となりました。私が府中市に引っ越してきた2014年当時、伊勢丹は既に閑古鳥が鳴いている状況で「そう長くはないな…」と思ったものです。
当初、伊勢丹閉店後には三越伊勢丹が別業態で出店する予定でしたが、条件が折り合わず撤退&賃料で揉めるなど、市民としては「何YatteN…(;’∀’)」な状況でした。
駅前の一等地を持て余している中、神奈川県を地盤に家電量販店を展開するノジマが、ビルを一括借り上げる形で新商業施設「Mitten(ミッテン)」をオープンすることを発表しました(2020.6.25リリース、2021.2.17リリース)。
入居する各テナントをみると、伊勢丹時代からは想像もつかないラインナップ。府中市民が求めていたのは高級アパレルではなく回転ずしだったということでしょうか。
今回、6月の全店グランドオープンに先立ち、5月20日に核テナントであるノジマが5階ワンフロア全体にオープンする運びとなりました。
ちなみに、近隣住民にはセールの案内DMが。

府中の端っこの我が家にも届けてくれてありがとうございます(当日は忘れましたw)。
施設名 | Mitten(ミッテン)府中 |
住所 | 〒183-0023 東京都府中市宮町1-41-2 |
営業時間 | 【1F~8F】 10:00 – 20:00 【B1F】 10:00 – 21:00 *その他テナントによる |
定休日 | 無休(年末年始を除く) |
TEL | 042-364-4141 |
アクセス | 京王線「府中」駅南口より徒歩1分 JR南武線・武蔵野線「府中本町」駅より徒歩5分 |
駐車場 | 府中駅南口市営駐車場 最大収容台数788台 最初の1時間400円、以後30分ごと200円。 |
WEBサイト | ミッテン府中・専門店街フォーリス |
ノジマミッテン府中店・初日レポ
さて、当日。
私はあさイチの賑わいが収まった午後に伺ったのですが、オープン前にはなかなかの行列ができていたようです。
やはり新規オープンはセールも気合入ってますからね…DM持参者には、商品によって最大30%ポイント還元とのこと。皆さん何をお目当てにされてたのでしょう。
ちなみに、近隣住民に配布されたDMの目玉商品はダイソンの「dyson v7 slim」、29,800円(税込32,780円)でした。私が行った時は見当たらなかったので、売りきれたのかもしれません。
私はオープン当日の波が少し収まったと思われるお昼過ぎに入店。他のテナント、フロアは営業していないこともあり、入場口は2階ペデストリアンデッキからのみ。係員が誘導していました。
屋内に入り非接触型の検温と消毒を行った後は、一本道でエスカレーターへ。壁の奥では各テナントの工事が進められていました。
5階まで上がり、ノジマ到着。中で写真は撮っていないので、テキストでご勘弁を。
感想①天井が低い
まず感じたのは、天井低い!です。
近年オープンする商業ビルは天井が高く開放感ある造りが多いですが、何せココは1995年にオープンした伊勢丹がベースなので致し方なし。
とはいえひと世代前の雰囲気は否めないですね。オープン初日で人が多かったこともあり、圧迫感もありました。
感想②通路が広い
次に感じたのは、棚と棚の間の通路が広い事。
コロナ禍でのオープンによる対策でしょうか、駅前店舗でスペースにそこまで余裕がない中でこれは好印象です。
感想③広く浅いラインナップ
取扱商品は、奇をてらわないスタンダードなラインナップといったところでしょうか。
ただ、売り場面積が限られている中で全ジャンルを充実させるのは無理なわけで、どうしても中途半端なコーナーも。
白物は割と充実している印象でしたが、AV(オーディオビジュアル)機器あたりは申し訳も申し訳程度。
私はスマホ関連グッズやデジタルガジェットの充実を期待しましたが、残念ながら叶わず。
近場になかったものとしては、ゲームコーナー。府中駅周辺はゲームショップ不足だったようなので、好きな方は嬉しいかも。
感想④携帯は大手+サブキャリアのみ
個人的に期待していたのが、SIMフリースマホやMVNOの取り扱いだったのですが、残念ながらありませんでした。
ざっと確認したところ、取り扱いがあるのはドコモ・AU・ソフトバンクとワイモバイル、UQモバイルでした。
近隣競合店との比較
さて、今回私がノジマに期待していたのは、駅前という立地を活かした特色ある店舗・品揃えです。
その点を踏まえて近隣競合店を確認、比較してみます。
ケーズデンキ府中本店

まず、近隣では府中駅徒歩10分程の場所にケーズデンキ東京本店があります。
こちら本店の名の通り、ケーズデンキは旗艦店と位置付けており、売上も優秀なようです。
2014年ですが特集記事が組まれています↓

私が府中市に引っ越してきた当時、ケーズデンキから徒歩3分ほど、甲州街道と府中街道の交差点にコジマデンキがあったのですが、そちらは明らかに閑古鳥が鳴いていました。
ケーズデンキの圧勝といった様相で、結局コジマデンキは2014年10月に閉店しました(跡地はスーパーマーケットのコープになっています)。
ケーズデンキ府中本店はいわゆる郊外型店舗であり、白物・黒物家電に括られる製品は充実しています。
携帯コーナーは大手キャリアのみですが、パソコン周辺機器やオーディオ関連も思いのほか充実している印象です。
今回オープンしたノジマと比較すると、品揃えではケーズデンキに軍配が上がると言えます。
アクセス面ではノジマに軍配が上がりますが、ケーズデンキも徒歩圏内&駐車場は充実(かつ無料)しています。
ビックカメラ京王調布店

もうひとつは京王線の特急で新宿方面へ1駅、調布駅にあるビックカメラ京王調布店です。
こちらは調布駅前の再開発によって誕生したトリエ調布B館の1階から4階で構成されています。
1階エントランスからお酒(ワイン)を陳列するなど、郊外型店舗にはない展開が見られます。
SIMフリースマホやMVNOの取り扱いがあり、デジタルガジェットもかなり充実しています。後はアウトドア系のアイテムもありますね。
私としては、ノジマにここのビックのような展開を期待していたところです。
結論:ケーズかビックにいくかな…(;’∀’)
というわけで、私の結論としては「ビックかケーズで足りる」という事になってしまいました。
府中駅徒歩圏内にケースデンキがあるため、そことの差別化を図って欲しかったのですが、結果として凡庸な展開と感じました。
売り場面積がケーズに劣る以上、駅近という最大のメリットを活かしたラインナップを期待していたので残念のひと事。
ケーズで足りないものはビック調布で調達するという流れは私の中では変わらなそうです。
ノジマの強みはソフト・サービス面?

さて、少し厳しめの感想になってしまいましたが、これは私が重視するのが品揃えだからです(繰り返しで恐縮です)。
ノジマは自身を「量販店」ではなく「質販店」と謳い、コンサルティングサービスをウリにしているようです。
感想でも挙げた携帯販売も、メーカーから派遣される販売員はおらず、全てノジマスタッフが対応するとのこと。
私のように品揃え重視ではなく、店員さんに話を伺いながら商品を決めるタイプの方だと良いのかもしれないですね。
MitteN府中は6月にグランドオープン・今後に期待
今回のノジマミッテン府中店のオープンはMitteN府中のグランドオープンに先駆けた先行オープンです。
緊急事態宣言の影響により、MitteN府中のグランドオープンは6月にずれ込みますが、いずれにしても府中の賑わいの一助になる事を願います。
ノジマミッテン府中店も旗艦店と謳っており、今後の展開にも期待したいと思います。
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