【2021年4月版】府中市の保育所事情 データ編

育児

こんにちは、ぽてふみです。

今年もこの季節がやってまいりました、保育園の抽選結果発表です。

東京都府中市は子育て世帯の多さから、まだまだ待機児童解消には時間がかる状況で、今年も残念ながら抽選に落選したという声も耳にします。

先日、府中市のWEBサイトで2021年4月入所の認可保育所の利用可能者分布が発表されました。

府中市では申込者を指数(点数)化して、指数の高い申込者から順に入所を割当していきます。データをみることで、どのくらいの指数であれば保育園に当選できるか、という期待値を図ることができます。

以下で詳しく見ていきましょう。

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令和3年4月入所 認可保育所申込み状況

まずおさらいとして、令和3年4月より認可保育所に入りたい人の申し込み状況を確認します(下記画像)。詳細は先日の記事でご紹介していますので、そちらもご覧ください。

2歳児の単純倍率(受入予定数に対する申込者数)が1を割ったというが一つのトピックで、その他は例年とほぼ変わらずor少し改善といったところでした。

府中市では令和3年4月入所に向けて認可保育所を2つ新設しましたが、現時点では今後の新設予定はありません。

府中市の子育て世帯の増減にもよりますが、0~2歳児あたりは倍率が1を超える~逓減する、といった状況が予想されます。

子育て世帯が多くいるというのは、市の将来を考えると非常に喜ばしいことなんですけどね。悩ましい問題です。

令和3年4月入所可能者指数(何点で入れるのか?)分析

それでは今回のメインコンテンツ、2月5日に府中市で公開された保育園ごとの利用可能者分布指数を詳しく見ていきましょう。市WEBサイトは下記になります。

保育所等利用可能者最低指数・指数分布(令和6年4月1次募集)

府中市の指数計算方法(令和3年4月入所申し込み)

令和3年の府中市指数計算方法は、例年通りでした。

■府中市の指数項目
① 母親の指数(基本+調整)
② 父親の指数(基本+調整)
③ 世帯調整

上記①~③の合計が総合点となります。総合点を最優先として、以下の様な優先順位で判定されます。

府中市の指数計算シミュレーション(令和3年4月入所申し込み)

例として、よくあるケース(と思われる)以下のケースでシミュレーションしてみます。

  • 夫婦共働き(ともにフルタイム)
  • 項目調整なし(保護家庭、両親不存在、等)

親の基本指数はフルタイム(週40時間以上)で100点満点となり、合計点は両親フルタイム=200点になります。

その他の調整項目がない限り優先順位①~⑥では差が出ないため、⑦の年金額で優先順位が決まります。

ざっくり言うと、所得が少ない世帯の方が優先されるというわけです。

令和3年4月入所可能者指数の分析結果

フルタイムの夫婦共働き世帯(≒200点)を意識してか、府中市が公表している利用可能者指数も「200以下」「201以上」で分けられています。

昨年までのデータとあわせた、今年の結果は以下の通りです。

受入数が1名の保育所は点数分布が公表されていません

経年で見ると、徐々に指数200以下での利用可能者が増えています。

0歳児と2歳児は(私が見てきた中では)これまでで200以下の割合が一番高いです。両親がフルタイムなら、当選できる可能性は高まってきていると判断して良いでしょう。

ただし、人気のある保育園とそうでない保育園があるため、ある程度候補を広く見ておく必要があるでしょう。

そして例年通り、200点以下/以上での判断なので、100点台(両親の片方がパートなど)の家庭が入りやすいかまでは判断できません。

令和3年4月入所可能指数 マップ編

今回公表されたデータをマップ上にプロットしてみました。

利用可能者の指数が201以上の世帯が多い保育園ほど色が赤くなるように表示しています。

色が赤い場所ほど、入りづらかった、もしくは人気のあった保育園と考えることができます。

一般的な傾向として、駅の近くにある保育園は倍率が高くなると考えられますが、おおよそその傾向通りと言って良いでしょう。

実際に保育園を選ぶときには、自宅からのアクセスを踏まえ現実的な候補は絞られてくるでしょうが、参考になれば幸いです。

まとめ・今後の予想

一昨年から調査、比較を続けていますが、現時点でのまとめになります。

  • 1歳児枠はしばらく厳しそう
  • まだ数年は待機児童が発生
  • 認証保育所など選択肢を広く持つ

基本的には例年通りなのですが、1歳児はまだまだ厳しい戦いが続くと予想しています。

昨年(令和2年4月入所)より「育休休業延長の希望」として、申込者側でマイナス100点を付けられるようになっています。

これは保育園の利用申し込みはしたいけど利用はしたくない(=育休を延長したい)場合に利用します。

育休は通常子どもが1歳になるまでですが、保育所等が利用できない場合に限って2歳になるまで延長できます。つまり、育休を延長するために「申し込んだけど落ちた」という事実をつくるための項目です。

この項目が追加されたことにより、これまでは0歳児で申し込んでいた世帯が1歳児枠にスライドしていることも考えられます。

仕組み上は申し込みが1歳児枠に集中しやすくなっているというわけです。

逆に言えば?0歳児枠は今までよりも通りやすくなっているとも考えられます。各家庭の事情があるため「じゃあ0歳児枠で申し込もう!」などという単純な話ではありませんが、頭に入れて置いてもよいでしょう。

そして昨年もお伝えした通り、認証保育所を含めて広く検討すると良いでしょう。

幼児保育無償化の影響で、3~5歳児の認証保育所の月額保育料が実質無料になるため、費用面から認証保育所を避けていた人や、途中から認可保育所に移る人が認証保育所に集まるor残る可能性があります。

今回もデータを中心に見ていきました。同じ府中市民としてお役に立てれば幸いです。

改めて、皆さんの保活がうまくいくことを願っています。それでは、また!

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