こんにちは、ぽてふみです。
先日、東京都より令和2年4月1日時点の都内の保育サービスの状況について発表がありました!今回はその内容を詳しく見ていきます。
2020年4月 保育サービス概況
令和2年4月1日時点の東京都の保育サービス利用児童数は320,585人、前年より11,382人増となりました。
就学前の子ども全体の数と比較すると、その利用率は50.7%(前年+2.5%)と初めて50%を超えました。2人に1人以上の子どもが保育園等に通っている状況です。
待機児童数は2,343人と、前年から1,347人の減少となりました。しかしこの数値には隠れ待機児童は含まれていないため注意が必要です。隠れ待機児童には、子どもが預けられずに求職活動を休止している人や、特定の保育園を希望している人などが含まれます。自治体によって判断が異なるため、詳細は皆さんの住んでいる自治体の情報を確認してください。
隠れ待機児童ありというただし付きですが、新たに千代田区、目黒区、世田谷区、豊島区、武蔵野市、瑞穂町の5自治体が待機児童ゼロを達成しました。
逆に待機児童が増えてしまった自治体もあります。2020年4月時点で待機児童数が一番多い自治体は江戸川区(203人)です。
さて、東京都のページでは増加数が公開されていますが、待機児童数は単純な数ではなく待機児童率で見ることも重要です。仮に待機児童数が10人だとして、子どもの数が100人と10,000人の自治体ではその意味合いが全く異なります。
2020年4月時点で待機児童率が一番高い自治体は小平市(3.53%)となっています。
それぞれの状況を以下で詳しく見ていきましょう。
自治体別待機児童データ
ここでは最新のデータを元に、待機児童数と待機児童率の比較、推移を見ていきます。
待機児童数TOP5
自治体名 | 2020/4 待機児童数 | 2019/4 待機児童数 | 前年比 |
江戸川区 | 203 | 170 | 33 |
中央区 | 202 | 197 | 5 |
小平市 | 159 | 96 | 63 |
調布市 | 149 | 182 | △33 |
町田市 | 130 | 127 | 3 |
待機児童数は前年との比較が重要です。前年よりも数字が悪化している場合に考えられる要因は、他自治体からの流入による児童数の急増や、大規模分譲による特定エリアの児童数増加などです。いずれにしても、増加する保育ニーズに自治体の対応が追い付いていないことを示しています。
TOP5の自治体で見ると、江戸川区や小平市は状況が大きく悪化しており、次年度に向けた積極的な対策が期待されます。逆に前年から数字を減らしている調布市は、前年度からの施策が功を奏したのではと評価できます。
待機児童率TOP5
自治体名 | 保育利用 児童数(A) | 2020/4 待機児童数(B) | 待機児童率 B /(A+B) |
小平市 | 4,343 | 159 | 3.53 % |
中央区 | 5,561 | 202 | 3.51 % |
小金井市 | 3,044 | 97 | 3.09 % |
国分寺市 | 3,086 | 94 | 2.96 % |
調布市 | 6,159 | 149 | 2.36 % |
待機児童率は保育サービス利用希望者の中で待機児童になっている割合を示し、自治体の規模に関わらず、待機児童の状況を比較できます。実際の入りにくさは待機児童率の方が実態を反映していると考えられます。
待機児童率ワーストの小平市は3.53%、100人中3~4人は待機児童になってしまう計算です。実際には駅や地域ごとによって空き・待機の偏りがある可能性があるため、対象自治体の方はこの数値を元に自分の候補保育所の状況を調べると良いでしょう。
まとめ・待機児童データ(全自治体・待機児童率順)
今回は東京都が公表した2020年4月時点での待機児童データを見てきました。最後に、待機児童率を含めた全自治体のデータを公開します。皆さんの参考になれば幸いです。
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