2019年4月版 待機児童データ(多摩エリア編)

育児

こんにちは、ぽてふみです。

先日、厚生労働省より待機児童の状況等を含めた情報の最新版が公開されました。

今回は待機児童の状況を、多摩地域中心に見ていきます(23区は対象外としています)

保育所等関連状況取りまとめ(平成31年4月1日)及び「子育て安心プラン」集計結果を公表について紹介しています。
スポンサーリンク

2019年 待機児童数ランキング(多摩エリア)

2019年4月1日時点の多摩地域における待機児童数を、ランキング形式でまとめました。

順位自治体待機数(人)前年比(人)
1調布市18215
2府中市146▲102
3町田市137▲19
4国分寺市125▲77
5三鷹市114▲76
6小金井市11123
7西東京市108▲21
8小平市960
9東村山市9186
10多摩市77▲6
11狛江市68▲7
12立川市579
13東大和市4824
14武蔵野市47▲6
15日野市46▲93
15国立市46▲7
17清瀬市28▲15
18東久留米市28▲10
18武蔵村山市28
20八王子市26▲30
21稲城市14▲40
22昭島市12▲22
23あきる野市91
24羽村市6
25青梅市4▲8
25瑞穂町4
27福生市0
28日の出町0
29檜原村0
30奥多摩町0

私の住んでいる府中市は大きく待機児童数を減らしました。市の取り組みに一定の効果があったとみて良いのでしょう。

特に悪化が目立つのが9位の東村山市です。昨年の待機児童数は5人でしたが、今年は86人増の91人となっています。

昨年までの想定で保活に取り組んで、残念な結果になった方も多そうです。

これまでと比較して急激な悪化であり、来年度に向けた保育所の新設等が間に合うかなど、要確認です。

2019年 待機児童率ランキング(多摩エリア)

さて、続いては待機児童率で見ていきます。

待機児童数を紹介しておいてなんですが、人口が多いエリアは児童も多いはずで、待機児童数だけでは保育所への「入りづらさ」はわかりません。

申し込んだ人の中でどの程度の人が待機児童になったのか、その割合を確認しましょう。

ここでは、待機児童率を以下のように算出しています。

待機児童率 = 申込者数 ÷ 待機児童数

順位自治体申込者数待機数(人)前年比(人)待機率(%)
1国分寺市3,017125▲774.14%
2小金井市2,797111233.97%
3狛江市2,07868▲73.27%
4東村山市3,01691863.02%
5調布市6,085182152.99%
6三鷹市3,908114▲762.92%
7日野市1,67646▲932.74%
8多摩市2,88477▲62.67%
9府中市5,651146▲1022.58%
10西東京市4,201108▲212.57%
11小平市4,2249602.27%
12東大和市2,26448242.12%
13清瀬市1,50528▲151.86%
14町田市8,055137▲191.58%
15武蔵野市2,99347▲61.57%
16東久留米市1,95928▲101.43%
17立川市4,1075791.39%
18国立市4,00946▲71.15%
19武蔵村山市2,498281.12%
20稲城市2,36714▲400.59%
21青梅市7124▲80.56%
22あきる野市1,918910.47%
23羽村市1,37360.44%
24昭島市2,99212▲220.40%
25八王子市11,38826▲300.23%
26瑞穂町3,07240.13%
27福生市1,40300.00%
27日の出町52800.00%
27檜原村4000.00%
27奥多摩町10600.00%

上位に国分寺市、小金井市と中央線沿線の色が感じられる結果です。

1位の国分寺市は昨年から待機児童数を減らしているにも関わらず、待機児童率1位という結果となってしまいました。

小金井市は、武蔵小金井駅前にツインのタワーマンション(プラウド)の建築が進んでおり(2020年入居開始予定)、今後も申込者数は増えると予想されます。

今年も待機児童数が増加していることから、市の積極的な対策が望まれるところです。

2019年 潜在待機児童率ランキング(多摩エリア)

もう一つ、潜在待機児童率というものを算出しました。

厚労省のデータでは、待機児童数とは別に、実質的に待機児童と同じ若しくは予備群と考えられる以下の項目があります。

  • 育児休業中
  • 特定の保育所希望
  • 求職活動休止

各項目は申込者数(母数)に含まれており、結果的に保育所を利用していない(できない)人達と考えられます。

そこで、上記3項目を含めた計算した数値を潜在待機児童率として算定しました。

潜在待機児童率 = 申込者数 ÷ (待機児童数 + 育児休業数 + 特定保育所希望数 + 求職活動休止数)

順位自治体申込者数待機数育児
休業中
特定の
保育所希望
求職活動
休止
潜在待機
児童率(%)
1東村山市3,01691113407.49%
2国分寺市3,01712505005.80%
3調布市6,0851824812205.78%
4小平市4,22496671685.71%
5狛江市2,078681516175.58%
6日野市1,67646133105.37%
7稲城市2,36714075294.99%
8西東京市4,20110809504.83%
9小金井市2,79711102404.83%
10府中市5,651146092204.57%
11多摩市2,8847704904.37%
12武蔵野市2,99347275404.28%
13東大和市2,2644814204.02%
14三鷹市3,90811404003.94%
15昭島市2,99212150313.14%
16立川市4,10757043273.09%
17武蔵村山市2,49828231762.96%
18清瀬市1,5052811302.79%
19町田市8,05513707702.53%
20国立市4,00946024272.42%
21東久留米市1,9592801302.09%
22あきる野市1,918902401.72%
23青梅市71240501.26%
24八王子市11,38826089161.15%
25羽村市1,37360901.09%
26福生市1,403001300.93%
27瑞穂町3,072401800.72%
28日の出町52800200.38%
29檜原村4000000.00%
29奥多摩町10600000.00%

5%(20人に1人)という数値を見ると、個人的には中々厳しいなという感覚です。

特定の保育所に希望が集中するケース

潜在待機児童率に大きな影響を与えているのが、特定の保育所希望者数です。

住む場所によっては、実質的な選択肢が限られてしまうケースがあります。

仮に同じ市内で保育所の空きがあっても、自宅~最寄り駅とは反対方向だったり、別の駅の近くだったりすると、実際に預けに行くのは難しい事も多いです。

まとめ

多摩エリアの待機児童の状況について、少し踏み込んでデータを見てきました。

潜在待機児童率で見たように、特定の保育所に希望が集中するケースなど、自治体によって実情が違うことが想定されます。

これから保活を始められる方は、データを参考に自治体の実情を確認することをオススメします。

場合によっては、認可保育所だけではなく、認証保育所などの選択肢も広げる必要があるかもしれません。

皆さんのご参考になれば幸いです。

それでは、また。

コメント