【2021年3月】東京都23区・多摩エリア家庭用ごみ袋価格比較

多摩

こんにちは、ぽてふみです。

先日府中市市議会議員の方のツイートで、有料ごみ袋に対するツイートを見かけました。

ごみ袋の値段引き下げの是非はともかく、記事には多摩地域ではプラごみを無料にしている自治体もあるとのこと。

ツイートを見て、実際にごみ袋の値段差はどの程度あるのか気になってきたため、今回は東京都の23区と多摩地域のごみ袋の値段を調査&考察しました。

どうぞご覧ください!

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23区は全ての区で無料

まず23区は全区で無料多摩地域は一部自治体を除きごみ袋の有料化がされています。

各自治体で有料化されているごみ袋は、燃えるごみ、資源(プラスチック)ごみ、燃えないごみの3種類ですが、23区は全て無料です。

厳密にはごみ袋の指定がないという意味で、市販の半透明袋を購入してごみを出します。

ですので、全く費用が掛からないわけではないですが、それでも有料化されている自治体と比較すると圧倒的に安く済みます(1L当たり0.2~0.5円程度)。

多摩地域は自治体ごとに値段設定

多摩地域では武蔵村山市を除いて指定ごみ袋が有料化されています。

武蔵村山市は現在無料ですが、令和4年度より有料化される予定です。その他、檜原村は価格データが見つかりませんでした。

今回は多摩地域のごみ袋有料化の経緯も調べてみました。

昭和~平成を経て、多摩地域ではごみ処理単価(住民1人当たりの処理事業費)の増加とその高さが問題となっていたようです。

平成8年頃から、市民負担の公平化とごみ減量等を目的とした家庭用ごみ袋の有料化が検討され、平成10年度から青梅市、日野市、清瀬市の3市で家庭ごみの有料化が実施されました。

有料化を先行実施した3市でごみの減量やリサイクル促進等の効果が見られたことで、東京都市長会では平成15年度を目途に全市において家庭ごみ有料化を進めることになりました。

早い段階でごみ袋の有料化は既定路線だったわけですね。

有料化の目的はごみ減量が大きく謳われていますが、ごみ処理に関する費用負担、市の財源確保と見る向きもあるようです。

ちなみに私が住んでいる府中市の令和元年度家庭用ごみ袋販売額は5億372万円です。その収入は廃棄物の収集運搬委託費等に使われているそうです。

多摩地域の有料ごみ袋データ

今回は多摩地域の有料ごみ袋の価格を調査して表にまとめました。

*各自治体はごみ袋を5L,10L,20L,40Lなどの複数サイズをおよそ10枚セットで販売しています。

*サイズによって1Lあたりの単価が変わるケースがあるため、その場合は〇~〇円と表記しています。

*各ごみの分別は自治体によって異なります。

自治体名燃えるごみ
(円/L)
資源ごみ
(円/L)
燃えないごみ
(円/L)
八王子市1.8~1.875無料1.8~1.875
立川市2無料2
武蔵野市2無料2
三鷹市1.8~1.875無料1.8~1.875
青梅市1.4~1.50.7~0.751.2
府中市212
昭島市1.4~1.51.4~1.51.4~1.5
調布市1.68~1.87無料1.68~1.87
町田市1.60.81.6
小金井市222
小平市222
日野市222
東村山市1.80.75~0.761.8
国分寺市1.67無料2
国立市212
福生市1.41.41.4
狛江市2可燃扱い2
東大和市222
清瀬市212
東久留米市212
武蔵村山市無料(R4年度有料化)無料(R4年度有料化)無料(R4年度有料化)
多摩市1.4~1.50.51.4~1.5
稲城市2可燃扱い2
羽村市1.4~1.5無料1.4~1.5
あきる野市1.4~1.5可燃扱い1.4~1.5
西東京市1.50.51.5
瑞穂町1.4~1.5無料1.4~1.5
日の出町1.49~1.5無料1.5
檜原村データなしデータなしデータなし
奥多摩町1.49~1.5可燃扱い1.5

わざわざ表にするほどの差もありませんでしたね。

傾向として、資源(プラ)ごみは燃えるごみ・燃えないごみよりも安いです。そして資源(プラ)ごみが無料の自治体が結構ありますね。

どのごみ袋も最高値は2円/Lで、なんだか示し合わせたようです。

小金井市、小平市、日野市、狛江市、東大和市の5市で全てのごみ袋が2円/Lで、多摩地域の中では一番ごみ袋が高い自治体になります。

私が住んでいる府中市はそれぞれ2円、1円、2円/Lで、お隣の調布市や三鷹市がプラごみ無料なのと比べると少し高い気もしますが、上ばかり見ても…です。

年間費用シミュレーション(府中市の場合)

では実際、1年間にごみ袋にかけるお金はどれくらいなのか、我が家(こども1人の3人家族、府中市在住)のごみ出し状況を例に試算しました。

1週間のごみ出し状況(府中市)

燃えるごみ…30L (20L×1、10L×1)× 52週 ⇒ 1,560L × 2円 ⇒ ①3,120円

資源(プラ)ごみ…30L(20L×1、10L×1 ×52週 ⇒ 1,560L × 1円 ⇒ ②1,560円

燃えないごみ…1.25L(月に1回5L)× 52週 ⇒ 65L × 2円 ⇒ ③130円

① + ② + ③ = 4,810円

というわけで、我が家のシミュレーションでは 年間のごみ袋代は4,810円となりました。

実際には10枚セットで買っているので、お金の出方は別ですがまあこんなもんかなと。

うーん、私はゴミ袋販売の収益が適切な形で使われている前提であれば、これくらいの負担は仕方ないかなと感じています。

もちろん安いに越したことはないですし、生活困窮者の方への減免措置は必要ですけれども(実際にあります→こちら)。


今回は、以前から何となく気になっていた有料ごみ袋の価格差を調べてみました。

結果、この差で住む場所を変えるほどのインパクトはなさそうです。

こんな情報からでも、自分の住む街のごみ事情に関心をもつきっかけになれば幸いです。

それでは、また!

参考文献

東京都市長会 「多摩地域におけるごみゼロ社会をめざして ~ 家庭ごみの有料化について ~」2001年(最終閲覧日:2021年3月20日)https://www.tokyo-mayors.jp/katsudo/pdf/3-1-2.pdf

府中市「府中のごみ25号」2021年(最終閲覧日:2021年3月20日)https://www.city.fuchu.tokyo.jp/kurashi/gomirisaikuru/gomisinbun.files/fuchunogomi25.pdf

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